2012年05月24日
親子関係 戸惑いの三世代
最近、こんな話を聞きました。60歳を過ぎたくらいでしょうか。
その人は、施設に入っている親の面倒を、30年位見ているとか。
「30年だよ。いくら費用がかかったか、本当に大変だ。でも、親をみるのはいいんだ、子供だから。でも、自分の子供には面倒をみてもらおうとは思っていない。大体が、子供もそんな意識ないもの!」
親には孝行、子供には気遣い。「上に孝行、下に気遣い」。親の世代は子供がみてくれると思っている。下の世代は、そんなことは考えない。自分たちの世代が一番気を使ってる・・・そうも言ってました。
世代間の意識のギャップは、いろいろなところで聞きます。
震災の仮設住宅で、一人暮らしのお年寄り、あるいは老夫婦が多くいるというニュ−スがあります。子供は、いったいどうしてるんだ! と声を上げたくなることもあります。
しかし、です。ここから先がむずかしいのです。
子供が同居を願っても、親が応じない場合が結構あると言うのです。
理由は、子供に迷惑をかけたくないから。
元気なうちは、一人あるいは自分たち夫婦で生活しよう。親孝行ならぬ「子孝行」です。
一緒のほうが安心でしょ。孫とも暮らせるし、買い物だってらくでしょう、と思うんですが。
ここに、戦後教育の間違いというか、勘違いがあるのではと思ってしまいます。
それは、「若い人は、親との同居は望んでいない。一緒に住もうなんていってるけど、本音は違うはず。特に嫁さんはね。」この事に対するゆるぎなき「絶対的確信」
マスコミや一部の人間が煽った「親子でも他人。個々の生活は干渉すべきでない。親の面倒をみることで、自分の人生を犠牲にしたくない」という言葉。
親子に共通の家庭観がないことが、問題の根底にあります。これが、今後の大きな議論の対象になるはずです。
豊かな人生、愛と信頼にあふれた人生のためには、家庭はどうあるべきか、という議論です。多くの人が答えを求めていますから。
心ある人たちが見直すべきという「三世代同居」。
もしこれが、国民の間で広く実現したら、いまかかえている高齢者の多くの課題や、子育ての問題のかなりの内容が、短期間で解決されるはずだと思うのですが。

